ザリガニがどうしても飼いたいと言う息子。
家族みんなで週末にザリガニ取りに出かけることにしました。
市内有数あるザリガニの名所?で、お弁当を持ち、一日粘りましたが、たくさんのドラマがありました。
まず、ザリガニ釣りをしたい息子は、ザリガニを狩るためにサキイカと割り箸、紐を持っていくと言い、主人と一緒に準備していました。
私は虫が苦手なので、どのようにそれらを使ってザリガニを捕獲するのかは分からなかったので、全て二人に任せました。
そして、着いた池には、もう沢山の先客のお兄ちゃんやお父さんたちがいました。
やはりみなさん、割り箸に糸を付け、本当に釣っていました。
バンバンみんな、面白いように釣れるので、自分たちもそうなるであろうと息子でさえも思っていたようです。
でも、お約束のように…なかなか我が家の仕掛けには食いついてくれないザリガニ。
それを見て、息子は居ても経っても居られなかったようです。
気が付いたら池の真ん中に息子の様な帽子をかぶった男の子が「足がはまって動けない~!」と叫んでいるではありませんか。
私は娘の遊び相手をしていたので、息子のことは主人に任せていたので、まさか自分の息子ではないと思い込んでいました。
でも、どうも声が息子の声なのです。
主人の姿を探すと、一人でポジションを変えながら、ザリガニ狩りに必死になっているではありませんか。
息子は当然主人の横にいません。
「ちょっと!あの子、あんなとこに行っちゃったよ!」
私は焦って主人に息子を助けるように言いました。
やっと気付いた主人はびしょびしょになりながら、息子を保護。
もちろん、ザリガニはまだ一匹も釣れていません。
涙目の息子。
びしょびしょの主人。
同情の目で見てくださったお隣の御主人が「…これよかったらたくさん取れたので1匹どうですか?」とおっしゃってくださいました。
そして、息子はそれを嬉しそうにいただき、家に帰った私たち。
次の日にザリガニにえさをあげようと主人が息子を誘うと、お世話はいいというのです。
「だって、僕、ザリガニ触れないもん!」
え!!これには主人も私もびっくり。
何のためにザリガニ狩りに行ったのでしょう。
捕まえるだけで満足な息子。
これを知った私たち夫婦はどっと疲れを感じてしまいました。