あなたのかばんの中身を見せてください、と言われたら私はドキッとしてしまいます。
まるで心の中をのぞかれたような気分。
そんな風に感じるのは私だけでしょうか。
汚いとか、片付いていないとかそういうことも含め、見せられません。
実際、かばんがその人の頭の中を反映しているのかはわかりませんが、少なからずかばんの中身を見ればその人がどのような人か想像付きやすいと思います。
私は使ったかばんはその日のうちに空っぽにするようにしています。
そして、結構自分の中では綺麗な類に入ると思い込んでいます。
それは、主人のかばんの中身を見ているからでしょうか。
主人のかばんの中はすごいです。
ぐちゃぐちゃで、前に頂いたお菓子などがぽろっと何かの拍子に出てきます。
それはもうミステリーゾーンに足を踏み込んだ気分になります。
いや、ブラックホールでしょうか、あの狭い空間の中にありもしないだろうというものが結構出てくるのです。
一番驚いたのが、あんこでした。
お土産のおまんじゅうをいただいて、包装紙に包まれたおまんじゅうをそのままかばんに入れてだいぶ忘れていたようなのです。
つぶれて、あんこが飛び出し、それが固くなってぽろっと出てきました。
初めは何かと思い、恐る恐る触ってみましたが、思ったより硬く、でも明らかに一つの塊の中に粒々が見えていたので、食べ物だと確信しました。
さらに色が黒いので、年月が経って黒くなってしまったのか、それとも元々黒いものなのかが分からず、もう発見した瞬間は恐怖と一言でした。
本当にかばんの中はいろんなものが詰まっています。
でも、あんこは私のかばんからはきっとこれから出てくることはないでしょう。
そして、出てこないようにきちんと整理整頓を心がけたい、といつも主人のかばんを見て思います。
反面教師な主人に感謝とでも言えばいいのでしょうか。