南国での体験

数年前に鹿児島旅行に行った。
女子高時代の友人と3人で九州新幹線に乗って、旅の目的は花火大会を見ること。
朝、博多駅に集合して食べ物を買って新幹線に乗り込む。

九州新幹線のさくらが開業してしばらく経ったときだったが、三人とも初めて乗った。
車内は博多織が使われていたり、くつろげる空間だった。
鹿児島中央駅に着いてから、まずはチェックインしに行った。

駅から市内のバスで10分ほど走った所で、官庁街にあるホテル。
海沿いに経っていて、向かい側には桜島が雄大そうに立っていた。
その夜は花火大会なので、まずは黒豚しゃぶしゃぶを食べるべく、15時くらいから出かけた。

黒豚しゃぶしゃぶのお店がたくさんあり、どこも夜の大会に向けてそわそわしている雰囲気だったが、まだ人が混む前だったのですんなりと入ることができた。
赤身に綺麗な刺しが入っていて、火を通す前から美味しそうだった。

腹八分目程度に食べてから、次は鹿児島白くまを食べにブラブラ。
だんだんと街中に人が増えてきていて、楽しかった。
夜7時頃から花火が上がるので日が沈む前から会場に行った。

花火大会は錦江湾で行われる大きな大会で、その年は10年目を迎えるスペシャルな会だった。
缶ビールやおつまみを買って場所取りに行ったが、その間ずーっと灰が舞っていた。
実はその年のゴールデンウィークに桜島の大きな噴火があり、7月のその日も灰が降り続いていた。

花火を見るために上を見上げると頬に灰が溜まるほど。
でも花火大会自体はすばらしい演出で、これまでみたものの中で一番だと思った。
花火の写真を撮るためにスマートフォンを構えていたが、カメラのレンズ部分にも灰が積もっていた。
とっても暑い日だったけど、グルメと祭りと楽しい日をすごせた。