1月7日は七草粥を食べて、その年、無病息災を願う…そんな日本の文化があります。
我が家でも毎年1月7日は七草粥を作るようにしています。
でも、今年は子どもたちからリクエストがありました。
もう少し食べやすい味にしてほしい。
そんな言葉が朝食中に出たのです。
確かに薄味で入っている材料も七草と言われているもののみ。
やはりそれは子どもたちには食べづらいのかもしれません。
では、どういうものがいいのか尋ねるとすごい言葉が出たのです。
「おばあちゃんのおうちで食べたカニを入れてほしい!」
「ラーメンみたいにもっと濃い味を食べたい!」
非常に七草粥からかけ離れたお粥ができそうです。
でも、七草粥はお正月に暴飲暴食しすぎた体を労わる為のお粥。
子どもたちの理想のお粥を作っていたら、おかしな話になってしまいます。
ここはブレずに、七草粥をそのまま作って食卓に出そうと決意して、私は料理を進めました。
すると一番遅くに起きてきた主人。
私の料理している姿を見て、「今日は7日か…。」と言いながら、パントリーにあったパンを食べようとするのです。
「ちょっと!今日は七草粥を…!」
と、私が言うとこんな言葉が返ってきました。
「だからパンを食べとくんだよ、仕事中に腹が減って仕方がないから…。」
確かに七草粥ではお腹がいっぱいにならないかもしれません。
消化にいい分、腹もちはしません。
そんな主人を放っておき、せっせと料理進め、朝食を運ぼうとした時です。
みんなでパンを食べているのです。
そして、お粥にはあまり手をつけない子どもたち。
それもそのはず、パンの方が美味しいし、味も濃いし、手軽だし…。
でもでもでも!と思い、私はこの家族の健康を願い、無理やりお粥を食べさせたのは言うまでもありません。
そして、新年早々、心の健康があやぶられる私がいます。