20歳の頃から約1年前まで私は喫煙者だった。
朝起きてからまずはたばこに火をつけ、寝る直前に一服という生活をしていた。
1日平均で2箱、つまり40本ほど毎日吸っていた。
どんなに値上げをしようが禁煙するなんて考えてもいなかったと言っていいほど、たばこが好きだったのだ。
そんな私が、どうして禁煙者になったか。
信じられない理由かもしれないが、吸うのが面倒になってきたから、というものだった。
それ以外に考えてみても、理由が特にない。
1年前くらいにたばこを吸っていて、なんだか面倒だな、という事をふと思い、今に至る。
思いつきでやり始めた事だったけれど、1年近く続いている。
喫煙者に戻ろうという気もない。
ここまで来たらもったいないと思うからだ。
禁煙につきものの禁断症状というのはもちろんあったし、つらいときもあった。
肌がキレイになるといわれていたのに、むしろ禁煙ストレスで汚くなってしまったときなど最悪だった。
けれど、これも禁煙のもたらす体の変化の一つであるというのを知り、食事等で改善する試みをしたりして乗り切った。
結果、今では肌荒れは改善され顔色も良くなったと、周りに言われるようになった。
目に見えて禁煙した効果はこういったもので、ほかにも寝付きが良くなったりだとか、ものがおいしく食べれるようになったりだとかという、いわゆる「禁煙してよかったこと」としてあげられる体の改善も見られるようになった。
完全に健康体になった、とはいえないだろうが改善に向かっているのではないかと思う。
一度喫煙者になって、禁煙したら一度も吸ったことのない人と同じに戻るかといわれればそうではないと何かで読んだ気がする。
それは考えてみれば当たり前のことだ。
あの煙を吸い込んでたのだから、肺も汚れる。
体に決して良くないものと分かっていて吸い始めたのだから、そこは何も言うまい。
適当に始めた私が言うのも何ではあるが、禁煙するときに覚悟するなら「一生禁煙者でいること」だと思う。
私の場合は始めてから覚悟したけれど、禁煙における禁断症状はかなりつらい。
「1本くらいいいんじゃないか」という誘惑もある。
それを完全に意識しないですむようになるには、吸ってきた年月以上に時間がかかるものなのかもしれない。
それでも禁煙を続けるという、覚悟が必要なのだと思う。