仕事上や親しい人たちとの集まりではさほど感じないのだが、私は人見知りが激しく、人付き合いが得意な方ではない。
身内に誰とでも仲良く慣れる人がいるのだが、そういう人を見ているととてもうらやましく思う。
人付き合いが上手な彼らを見ていると、一つの共通点が浮かび上がってきた。
まず、彼らは常に笑顔なのだ。
しかも、作り笑顔ではなくて、自然体の笑顔を周りの人に振りまいている。
決していやらしい、媚を売った感じでもなくナチュラルなのだ。
次に、話題が尽きない。
彼らは相手にとても興味を示す。
服装から、職業は何をしているのかとか、そういった情報を引き出すのがうまい。
なんの思惑も感じさせないその話術は素晴らしいと思う。
どちらも私には抱えている部分だ。
確かに笑顔は気おつけているのだけれど、どうしても初対面の相手、または目上の人を相手にするとひきつっているような感じになる。
話題に関しては、自分から振ることはそうそうできない。
初対面の相手に、どこまで踏み込んでいいのか、その距離感がはかりかねるのだ。
人付き合いがうまい人というのは、自然とそういった知恵が付いているのか、それともいろいろ経験してきたからこそ身についたものなのか。
天然で出来る人がいるとすれば、本当にすごいと思う。
最後に、彼らがやっているのは気配りなのだろう、ということ。
気を使ってしまっているのが私のような人間のことだ。
気配り上手は、人との関係を円滑にする知恵を持っている。
私もそういう人になりたい。
スルーできるスキル
ネットでよくみる「スルースキル」というスキルがある。
このスキルを身に付けることで、ストレスが激減すると感じることがよくある。
ネットでのスルースキルは掲示板での煽りや荒らし、かまってちゃんや釣りを相手にしないということだ。
でも、スルースキルは実生活で一番活躍するスキルだと強く思う。
実際、私の生活で、私を含めた周りの人間にスルースキルがあれば物事が簡単に進むと感じる事がよくある。
実生活でのスルースキルは「感情や状況流されない言動」を指す事だと思う。
自分の感情や、その場の状況に流されずに物事を冷静に判断する事はとても難しい。
例えば、同僚の空気を読まない発言。
これにいちいち反応してイライラしてそれが態度に出てしまうことで職場の雰囲気が悪くなったり、友達と意見が合わずに言い合いになってしまったり。
現代人はストレスが多い割に、スルースキルが身についていないから、トラブルに発展する事がとても多い。
電車に乗っていても小さな事が原因でケンカになったりもする。
友人、同僚、恋人、家族・・・人間関係で感情に流されたケンカやトラブルは第三者からみると「くだらない」と思うことがかなり多い。
これは第三者には、そのトラブルやケンカに関して怒りの感情やその場の状況にながされていないからだ。
当事者になった時に、この第三者の目線、つまりスルーをするスキルが身についていれば無駄なストレスを感じる事は少なくなると思う。
とは言うものの、私自身が実生活のスルースキルがかなり低い。
もしかしたら、スルースキルを身につける事が本当の意味で「大人になる」事なのかもしれない。