野菜を料理するということ

私は現在一人暮らしなので、当然毎日、掃除、洗濯、料理をする必要が有る。
洗濯や掃除は全くやらない日もあるが、料理については一食は必ず作ることにしている。
実家にいるときから母親の料理している姿を見ては色々と質問をしたり、どういう風に作るのか教えてもらったりしていた。

そんな生活が20年以上もあったことで、私と兄弟とでは料理の腕に差がついた。
私はパスタや創作料理系を休みの日に作っては家族に振る舞っていたが、兄弟は今でも野菜炒めくらいしか作れないだろう。
今では家族と会うことは一年に一度か二度で、料理を作ってあげることはなくなってしまったが、たまに食べる母親の料理はとても懐かしくておいしい。
その母と電話で話をするときは、必ずと言っていいほど身体に気を付けるように言われる。
しつこいくらいに言ってくるので、少し煙たがっていたが自分も歳をとり、母親も高齢になって健康の大切さを身にしみて感じるようになった。
中でも食事というのは一日に三回も機会があり、直接身体に取り入れるものだから特に健康に関わってくるものであることは言うまでもない。
「野菜ちゃんと摂っているかい」というのが決まり文句のようにある。
幸い私は若い頃から身体に気を遣う状況になってしまったがため、そういったことは充分考えているのだがやはり親は子をいつまでも心配するものである。
近くに無人販売所があり、スーパーや八百屋よりも安くて大きな食材が手に入るので、朝方そこに出かけていきいくつか手に持って帰ってくるというのが最近の楽しみだ。
心配をかけ続けている親に早く恩返しができるようになりたいが、親は私が健康であればそれでいいと言ってくれている。