本当になりたい職業に就いている人は、世の中に一体どのくらいいるのだろうか。
その職業を目指していても途中で挫折してしまうことはあるだろうし、就職活動も厳しいものである。
そもそも本当にしたい仕事が何なのかわかっていない人もいると思う。
その中で、本当にしたい仕事をすることができる人々はとても恵まれていて、幸せだと思う。
私の夫が本当にしたい仕事は、コンビニの経営である。
今はコンビニとはまったく関係のない、そもそも小売業でもないごくごく普通の会社で働いているが、資金が貯まればコンビニのオーナーになりたいと時々夢を語る。
そもそも夫は学生時代からコンビニのバイトばかりしてきて、今の家に引っ越す前まで副業として深夜にコンビニでバイトをしていた。
客としても店員としても、とにかくコンビニが大好きなのである。
コンビニ経営の仕事は、実は夫婦でするのが基本である。
ということは、私は将来夫がコンビニのオーナーになったあかつきには、必ずその店で働くことになるというわけだ。
私も現在コンビニでバイトをしており、自分でも意外なくらいコンビニの仕事を好きにはなったが、正直言って経営したいとまでは思わない。
24時間営業で、突然スタッフが休んだり辞めてしまうこともある。どうにもならない時、やはりオーナーがその穴を埋めることになる。
そうなってくると休みなんてないし、体を壊すことだってあるという。
しかも私は娘が大きくなって手を離れれば、リラクゼーションサロンの仕事をしたいと思っているため、できる限りコンビニ経営は避けたい。
それでも、コンビニの仕事は夫の夢であるため、嫌だと強く言えないのが現状である。
実際にコンビニのオーナーになれるような状況になるのはまだまだ先であるだろうから、それまでに夫がしたい仕事と私のしたい仕事について、夫婦でしっかり話し合っていかねばならないと思っている。