太陽と地球と月と息子と娘と主人と私

私は幼いころに、「ねぇ、どうしてお月さまは追いかけてくるの?」と不思議に思ったことあります。
そして、それを私の息子や娘が同じように思って、私に先日尋ねてきました。
私はその時、誰でもこのことを不思議に思うものなんだな、と思いました。

そう思うと、この時期って自分が世界の中心にいると思っているんです。
そう思ったら、その言葉はとても可愛く聞こえました。
確かにそうですよね、自分の周りを太陽も回っているなんて思っているのかもしれません。
その話を帰宅した主人に話したら、翌日主人が息子にこう言いました。
「地球が太陽の周りを回っているんだよ。で、地球の周りを月が回っているんだよ。」
それを聞いた息子は「なんだか気持ちが悪い…。」と言い始めたのです。
食事中だったので、私はびっくりして、何か悪いものでも食べたのかと心配しました。
息子にはもう食べなくていいと伝えたら、食べたいと言うのです。
気持ちが悪いのに食べられるなんて、この子は何を考えているのだろうと思いました。
すると主人が笑いながら言いました。
「お父さんもお前と一緒のことを小さいころ考えたことあるよ。」
私には二人が言っている意味がわかりませんでした。
「何を言ってるの?」と私は尋ねると、主人が笑いながらこう言ったのです。
「地球が回っていると思ったら、目が回って気持ちが悪くなったんだよ。」
…え?私はびっくりしました。
そこまで親子って考えが似るのか、はたまたみんなこう言うことをこの時期の子どもは考えて大人になっていくのか。
不思議です。
もちろん、息子は朝食を完食しました。
そして今朝も月が空にあるのを確認しながら、彼は幼稚園に行きました。