重たい物を運ぼうと思えば重機もトラックもあるし、物をはかろうと思えば定規も秤もある。
計算しようすれば電卓があるし、コンピュータはもっと高度な計算をあっという間にやり終える。
宇宙のことを知ろうと思えば、天体望遠鏡がある。
今の世の中には便利なものが溢れている。
しかし、大昔はそうではなかった。
コンピュータなんて夢のまた夢だし、トラックなんて当時の人々は想像すらできなかっただろう。
しかし、大昔の人々はピラミッドのような巨大建造物も造ったし、日本でもお城や神社やお寺など大きな建物を造った。
たくさんの材料が必要になっただろうし、計算だって難しい。
しかし、当時は今のように便利な道具はなかったのだ。
それでもあんなに素晴らしい建造物たちを造った先人たちの知恵は本当に素晴らしい。
また、天体望遠鏡なんてなかったのに星を正確に記録し、暦も作っていたのだから、本当にすごい。
そもそも、今世の中に溢れかえっている便利な道具たちも、先人たちが知恵を出し、試行錯誤を重ねて作り上げたものである。
私たちはただその恩恵に与っているだけである。
先人たちと現在の私たちの違いは、きっとその道具がない時に何事かを為すことができるか否かだと思う。
先人たちは道具がなくても何かしらの知恵を出して、臨機応変にやってのけると思う。
しかし、私たちは道具に頼りすぎているがために、大半の人々はその道具がないと何もできなくなってしまうだろう。
今の私たちがしないといけないことは、先人たちの知恵を学び、更に自分も知恵を出せるように頭を柔らかくすることだと思う。