挫折体験の重要さ

生まれてからそんなに長い時間を生きてきたわけではないが、人生の重要な決定をするときに挫折という体験は少なからずしたことがある。
その最もたるものが、大学受験の失敗は学生時代に最も凹んだ出来事だった。

私は自分で言うのもなんだが、そこそこの成績をとっていた。
地方の進学校だから、全国的に見たら大したレベルではないのだろうけど、それでも模擬試験などで結構有名な大学の合格判定で良い成績を収めていたりしていて、学校の先生にも期待をされていた。
思えば、高校3年の時が私の学力向上のピークだったのだ。
受験期にピークが訪れるなんていうのは、ありがたいことだった。
テストでもこれまでよりも良い点数を取れ、もしの上位にもランキングされて名前が載っった時などは単純に嬉しかった。
こんな風に余裕だと思っていた大学受験。
私は、第一志望校に落ちた。
言い訳をするわけではないが、当日に体調が悪くなってしまうというアクシデントに見まわれ、頭が朦朧とする中の試験だったのだ。
それまでの成績なんて関係ない。
受験は当日が勝負なのだ。
不合格通知を貰った際は、覚悟はしていたけれどやはりショックでしばらく部屋にこもっていた気がする。
家族にも会いたくなかった。
何か言われるのが鬱陶しかったのだ。
私の挫折体験というのはこんなものである。
挫折を知らない人は、危機感をあまり持たない人になってしまうというようなことをどこかで見た気がする。
人生を歩んでいく上で、危機感を持つということは割と重要なことだ。
辛いことではあるが挫折体験というのは後の人生に役に立つものだと思う。

大学受験のセンター試験の前日

大学受験の前日の事です。
誰もいないリビングで参考書を見ていました。
さすがに明日が試験だと何をしていいものかわからず、見直しをしながら試験のイメージトレーニングです。

ちょうどリビングから庭の洗濯物が見えるのですが、干していたシーツが赤いので、夕方かと思いきや、時刻はまだお昼の2時をまわったところでした。
その時、裏のおばさんが「火事よ」と叫ぶ声がして、慌てて玄関に出てみると、近所の方が数人集まっていました。

出火元はなんと我が家の庭です。
そうこうしているうちに消防車が2台来て消火活動開始です。
火はすぐに治まりましたが、物置と塀の一部が焼けました。

シーツが赤かったのは火が燃えうつっていたからでした。
原因はおじいちゃんがたき火をしたまま出かけてしまったらしく、焼け跡からちゃっかり焼き芋が出てきました。

翌日センター試験を控えていた私におじいちゃんは「これで度胸がついたな、命拾いした運の強い子じゃ」と言いました。
翌日のセンター試験を冷静に受けられたのも事実ですが、もう二度とあんな体験したくはないです。

思い返せば不幸中の幸いで、我ながらよく試験を受ける精神状態になれたなと思いました。
試験が終わった瞬間に、どっと疲れが出て、寝込んでしまったことは未だに頭から離れませんが、そのおかげで、防災には強い関心を持つようになりました。

経験から気付きや学びは多いものですよね。