偉そうな人間

世の中には偉そうにしている人がいて、仕事か何かでたまたま出会った日には、帰りしなに色々と考えてしまう。
よく他人に対してそういう態度をとれるなというのが1番の感想だ。
私は死んでもできないという風に思ってしまう。

命令する人、蔑んだ目をする人、怒声を上げる人。
彼らがどうしてそんなことをできるのか、何がどうなったらそういう大人になるのか私には理解ができない。
子供の頃、友だちの家に遊びに行ったり、学校の先生と接したりして思ったのは「何で子供の中には悪いやつがたくさんいるのに、大人には悪い人がいないんだろう」ということだった。
自分が大人になってみてわかった。
悪い部分を見せていないだけだ。
いじめのない学校なんて稀だし、人の気持ちを考えずに傷つけたりすることが子供社会では当たり前にある。
私はそういった人の嫌がる行動をしたことがなかったから、やられる方が多かったのは当然である。
そんな日常を子供ながらに何年も過ごしていると、どうして悪いやつがこんなにいるんだろうと思ってしまった。
僕らだって、彼らだって皆大人になるのに、なぜ今存在する大人の中には悪い人がいないのだろう、誰のお父さんもお母さんもいじめたりする人はいないと本当に不思議だった。
当然、改心する人間はいくらでもいるだろうし、子供の頃だけやんちゃだったという人間もいる。
だけど、人の嫌がることを平気でしていた人間の多くは、大人になってもそんな人間なのではないだろうか。
大人だから子供の自分には優しく接してくれていて、嫌な部分を感じなかったが、大人同士では子供の頃のように人の迷惑を顧みない行為をしているのだろう。