誰かを幸せにするなら自分が幸せに

自分がとても幸せな気持ちでいる時、世界は愛に満たされているようでとても心地よく感じるものです。
未来には、素晴らしい事しかないようにさえ感じます。
それに、何だかパワーも漲っていて、何があっても何とかやって行けるような気持ちになってきます。

そして、同じように世界中の全ての人がハッピーになれば良いなと本気で思います。
みんなが笑って毎日暮らせることを、自分自身も強く願うのです。
しかし、人間とは自分勝手なものです。
自分が不幸の中にいる時、世界は闇に包まれていて真っ暗。
何も良い事なんてあるわけがないと思ってしまいます。
未来も不安や恐怖、疲労とトラブルばかりのように考えてしまうのです。
そんな時、世界の人のことまで考えるパワーも優しさもありません。
自分のことで精一杯。
いえ、自分の事さえもどうでも良いと思ってしまうことがあるのです。
だから思うのです。
本当に誰かを幸せにしたいと思ったら、まずは自分が幸せにならなければいけないのではないかと。
こんな風に言ったら、自己中心的とかわがまま、優しくない人なんて言われるかもしれませんね。
でも、よく考えてみて下さい。
自分が幸せでなければ、他人のことまで考えることなどできないのではありませんか。
こんなことを思う私は、変わっているのかもしれません。
優しくない人間なのかもしれません。
でも自分が不幸のどん底にいる時に、他人の為に喜んで何かをしている人に、私は未だに出会ったことが無いような気がします。
私の両親でさえ一番苦しかった時、近所の人を攻撃する愚痴ばかり言っていたような気がします。

今の幸せ

人間というものは、果てのない欲望を持っています。
それこそが、人類や世界を発展してきたものでもあります。
月収が手取り20万円の人は、あと5万円あれば、と思うものです。
しかしながら、実際に手取り25万円になってみると、もうあと5万あればなぁ、と思います。

何かに対して、もしも不満を抱いているとしたら、その不満が解消されたとしても、また次の不満が生まれてくることでしょう。
つまり、今のありのままの自分を幸せだと感じていない場合は、どんな環境になろうとも、結局一生不満を抱いてしまうことになるのです。
時間が経ち、環境が変わるごとに、不満の内容が変わるだけのことです。
とはいっても、完全に欲望を断ち切るということは、不可能に近いことですよね。
それに、欲望は、向上心と背中合わせです。
向上心があるからこそ、欲望が生まれてくるのです。
適度な欲望と、不満とは、バランスが難しいですね。
仕事において、上司や同僚、部下の愚痴や文句などばかり口にしている人がいます。
そういう人たちは、周囲に負の雰囲気を与えます。
自分の仕事のやり方を変えたり、改善方法を考えるわけでなく、ただ相手に責任があると、周りのせいにしてしまっているのです。
明確な目標があり、積極的に仕事をしている人は、周りの態度などいちいち気にかけてはいられません。
欲望を感じつつも、その欲望だけが強くなって今ある幸せを逃さないよう、上手にコントロールしながらやっていける人はとても幸せでしょう。