ITという言葉はもはや古く感じるようになってしまった。
当時はITと付けば全てが新しく感じるくらいのものだったが、時は流れてゆくものだ。
「IT業界に勤めています」と言うのは、格好の良い職業に就いているというアピールであったが、それは、流行りの仕事をしているという格好良さだったわけで、流行っていない時には何の意味もない。
ITはその特性上、爆発的なスピードで世間に浸透していった。
だから、「IT」が死語になったというよりはIT自体、つまりInternet Technologyが完全に一般化されたと考えた方が良いだろう。
ところで私は、大学受験の浪人期間中、友人との連絡もしなければ、TVも食事をしているとき以外ほとんど見なかったから、大学に入ったあとに若干のブランクを感じた。
友人が決まり文句のように言う言葉の意味が分からなかったし、自分が高校生の時に使っていた流行りの言葉はもう使われてはいなかった。
こんな少しの期間でも、流行の言葉、つまり主に若者が使う言葉の中では消えていくものと新しく生まれるものがあるのだと実感した。
最近では家にTVを置かない生活をしているから、TVタレントがつくるギャグや言い回しの知識があまりない。
それは「おもしろさ」にも関係していて、もしTVを観ていればそのギャグは私の中の「おもしろいもの」という記憶の中に存在し、次に耳にしたときもおもしろさを感じるわけだ。
しかし、知らない場合にはどこがおもしろいのかわからないわけだ。
当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれないが、ギャグは知らないと楽しめないという、ある種ギャグとは真逆の性格のものであったのだ。
ディスプレイの将来
話は変わって有機ELディスプレイの将来について。
有機ELテレビは2007年ごろ、11インチの製品を数年間ソニーが発売し、その後サムソン電子が2015年に50インチのテレビを発売。
最初の有機ELテレビを店頭で見たときは画面の美しさが圧倒的に思えたのだが、現在の50インチモデルでは他の液晶テレビの画面の美しさと大きな差はないように思えたので、液晶の進歩がすごいのか、有機ELは停滞してしまった技術なのかと思う。
ディスプレイの用途としてはゲーム機で初期型のPSVITA、一部のカメラの画面や携帯電話に使用されているが、液晶画面ほどの普及していない。今後、普及する日は来るのだろうか?
関連企業の相場が気になるこの頃。