勉強するための最適の環境

人には色々な学習の仕方があると思う。
例えば、本当に静かな場所でしか集中できない人、逆に音楽を流していないと乗り気になれない人、電車の中で勉強する人、ひたすら書き写して暗記する人など。

私の学習の仕方は、ひたすら問題を解くことだった。
問題を解き、間違えた箇所をやり直してみる。
そうして徐々に覚えていく。
私は国語が得意で、自分が文系であるという自覚はあったが、数学の応用問題を解くことも好きだった。
パズルを解いているようで楽しかった。
私が最も長時間集中して学習できるのは図書館だった。
中学生の頃と高校生の頃は、休みとなれば必ずと言ってよいほど近所の図書館に行き、ガラス外の景色が見える席に腰掛けて夕方までずっと読書と学習を繰り返していた。
大学時代も空き教室で学習するより、大学図書館の机で資料を広げている方が好きだった。
自宅だとテレビや漫画の誘惑が多くて勉強に打ち込めない。
読書好きの私にとっては、図書館にも私を誘惑する本がたくさんあったが、その誘惑を振り切りさえすれば、最高に学習しやすい環境だった。
図書館の空気が好きだった。
流れている時間が外の違うような、独特の雰囲気が好きだった。
その中にいると落ち着いて学習することができた。
しかし、現在住んでいる町の図書館はどうにも空気が違って、なんだか落ち着かない。
将来就きたい仕事があり、資格取得のために勉強したいのだが、空いている時にその図書館に行ってもきっと集中できない気がする。
今、私にとっての最適な学習環境が近くにないことがとても残念である。
今の自宅近くの図書館と、実家近くの図書館や大学図書館との違いは、いったい何なんだろうか。